台茶17号『白鷺』 緑茶と半醗酵茶

 

 

 

五度目の台湾行で、やっと夢が叶いました。憧れの故宮博物院。ゲートをくぐると、小山を背景に古の城郭を思わせる建物が出現。

 

 

 

 

広く・長いアプローチの先では、青銅器の鼎を象ったオブジェが出迎えます。

大英博物館、ルーブル美術館とともに、世界三大美術館とも称されるこの場所は、世界史教科書の写真でしか知らない御物で埋め尽くされていました。

大陸からの観光客が少ないのか、日曜日にもかかわらず 楽々と見学が叶い、楽しみにしていた 商・西周時代の青銅器や宋・明・清王朝の陶磁器など、たっぷりと時間をかけて堪能しました。

 

 

「今年は収量が少ないから、早く来た方が良い」とのアドバイスに従い、四月上旬 台湾桃園の長生製茶廠を訪問。4年連続となる春茶研修です。

ところが、到着した翌明け方はあいにくの雨。夜明けには上がったものの、製茶廠近所にある『青心ターパン』の茶園も雨にぬれ、朝日に美しく輝いています。もちろん、製茶作業はお休み。

一昨年に引き続き、またもや雨に祟られるのか・・・ との心配も杞憂に終わり、3日目は晴天の真夏日に。

 

この日は台茶17号『白鷺』を摘採。

緑茶にも 烏龍茶にも、東方美人にも向くという柔軟性のある品種。

芯から葉の裏側にまで白毛がびっしりと埋めつくしており、ネーミングの由来を容易に想像させる、その個性的なルックス。

この日は別々の茶園から緑茶用と烏龍茶用を摘採しました。

 

 

台湾で緑茶の製茶をみるのは初めて。

午前10時に摘採。

工程は 屋内萎凋 → 殺青 → 揉捻 → 乾燥 といたってシンプル。

萎凋時間もわずかに2時間程度でした。

いつもながら、熊手による撹拌はおみごと。

 

 

烏龍茶用作業は午後一番に開始。昼食後、新植一年の若木を摘採。

葉が大きく、鬼のように太い茎。そのためでしょうか、日光萎凋に約1時間を費やしました。

工程は 日光萎凋 + 撹拌 → 屋内萎凋 → 揺青 → 殺青 → 揉捻 → 乾燥 → 団揉 です。

茶葉の表面が凸凹しているのは、葉脈以外に水分が留まっているためとの事。若木のためか、萎凋に苦労している様子でした。

 

先月来日し、茶産地 狭山の視察に来た林和春くん。昨年 父親の林文経先生に引き続き「十大神農」に選出されました。離台前、その記念のタペストリ-前で記念写真撮影。

今年も好天に恵まれ、充実した半醗酵茶研修ができました。早く微醗酵茶づくりに取りかかりたい。

新茶の到来が待ち遠しい事といったら・・・!

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎