紫にほふ微醗酵茶「ふくみどり」の再製 ~ Japan Tea Festivalに向けて part2

ひょっとして今イベントにて、弊社の目玉になるかもしれません。

今年度製茶された中で、最も萎凋香が判りやすい微醗酵茶です。

 

火入工程

原材料は4月に手摘みされた「ふくみどり」。台湾製焙茶機に 小川町産手すき和紙「細川紙」を広げ、火入れ中です。

 

外観

野木園手摘みだけあって、大きく伸びやかな仕上がり。とにかく「ふくみどり」は白毛が多く、チップが目立つ外観が快感この上なし!

 

水色

緑色がかった琥珀色の抽出液。淡い水色ながら、香気が揮発されてくるのが感じられます。

 

茶殻

新茶の遅い狭山茶産地では4月中に産出したものは「四月産」と称され、高品質の代名詞です。新茶の訪れが極めて早かった今年でも、それは変わりません。好天に恵まれた今期、萎凋香良好の製品が多い中、この製品には特別な印象が残っています。製茶中 乾燥機から柑橘系の香気を放っていましたから! そして夏を過ぎ、内質が安定してきました。さらに80分間の火入れ工程を経て、香味がほどよくバランスしたようです。明日、本番での抽出法を決定します。

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎