備前屋について
私たち、株式会社備前屋は、明治初年の創業以来、地元の特産品である狭山茶を専門に扱ってまいりました。
現在、埼玉県 西部地区の入間市、所沢市、狹山市、日高市、飯能市12力所の製造工場から供給される荒茶を全て自社の再製工場で仕上げ、袋詰・販売を行っております。
また、販売だけでなく自らも茶園を経営し、いまや貴重になりつつある「野木園(のぎえん)」の手摘み茶の栽培、生産に継続して取り組み、狭山茶の安定供給と品質の向上に努めてまいりました。その努力と成果が評価され、平成7年、第24回日本農業賞を受賞いたしました。
私たちは、狭山茶の老舗として、安全で信頼できるお茶を提供するのは当然のことながら、 狭山茶本来の味、香り、水色を生かした「本物の狭山茶」を追求し、香り高い狭山茶、昔ながらに深い味わいとコクのある高品質な狭山茶をお届けしてまいります。
萎凋香専門店 備前屋
茶匠 清水敬一郎
昭和40年代、先代は萎凋香煎茶の製造と販売に乗り出しました。他産地に比べ渋味が少なく、味の評価が高い狭山茶は狭山品種の特性と相まって、萎凋処理により味と香りが極めて高い調和を示します。
今から10年ほど前、私は台湾烏龍茶「東方美人」と出会い、次元の異なる鮮やかな半醗酵茶の萎凋香に魅了されました。そこで彼の地から製茶機械を導入し、狭山品種による微醗酵茶の製茶をスタートしました。今では白茶や釜炒り製緑茶といった、萎凋工程や製法の異なる狭山茶も手がけております。
「茶」の背後には 華やかで魅惑的な萎凋香の世界が広がり、果てしなく続いているかのようです。備前屋は「萎凋香専門店」として 今までの日本茶とは一線を画する、香りを追及した狭山茶を取り扱ってまいります。