日高市産釜炒り製「ふくみどり」仕上げ

釜炒り製微醗酵茶 『琥白』用の仕上げ・・・ 荒茶は「ふくみどり」。

「ふくみどり」は釜炒り製法に最も好ましい品種。生茶葉の供給元は入間市・日高市・狭山市にあり、今回の生茶葉は5月23日日高市内で摘採されたものです。

 

【篩(ふるい)わけ】

釜炒り製の荒茶は蒸し製法に比べ大柄ゆえ、専用に発注した目の大きい号数の篩を使用。メッシュから落ちた茶葉に太くて長い軸が目立ちます・・・ 「かわきた」=日高市を含む入間川北側の狭山茶産地製品の特徴なのです。

 

【火入れ】

出物を取除いてから、台湾製焙茶機にて火入れを実施。香気の茶に最適な直火式で、しかも電熱使用のため臭いも心配なし。理想的な火入れ機です。

 

【仕上り外観】

生長芯がつぶれ気味で白毛が付着した茶葉が目立ちます。製茶時のデータをチェックすると、揉捻時の圧力が強すぎたのでしょう・・・ 残念!

 

【水色】

その揉捻の影響か、抽出液は濃度があって好ましい水色。香気も良好・・・ これも「かわきた」狭山茶の特長です。『琥白』の合組みに取りかかりましょう。

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎