霜の華

寒波に覆われた日本列島、狭山の茶園には霜の華が満開です。

年明けは寒さ ひとしおの毎日。しかも今冬最強の寒気が襲来中。

 

【氷点下6度!】午前7時、軒下にある温度計表示はー6℃。今冬の最低気温を更新しました。

 

【やぶきた野木園】

茶園は一面霜に覆われ、静かに夜明けを待っていました。雑木林から差し込む朝日に輝き良い眺め。でも茶園に立っているだけで足元から寒さがしのび寄ります・・・ 寒い!

 

【白い霜】

屋根職人の友人から「霜には白い霜と黒い霜がある」と聞いたことがあります。降霜とすぐにわかる「白い霜」に対し、 目立たない「黒い霜」はそれと気づかずに滑る可能性があるので、注意を怠るなという戒めだそうです。今日は明らかに「白い霜」。白と黒は空気中の水分量による違いでしょうか?

 

【霜の華】

備前屋には「霜の華」と刻まれた印が保管されています。昔、おそらく在来種が主流の時代に使用していた商標なのでしょう。当初は「縁起でもない!」と思っていましたが、こうして実物を視ると茶葉の濃緑と結晶の純白、色の対比が美しい・・・ 自然がつくる芸術品のよう!  新茶期の霜は言語道断なれど、茶樹が休眠中の今なら余裕をもって眺めることができます。数日前のお湿りの恩恵でしょうか。

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎