『ジャパン・ティー・フェスティバル 2018 』Part 2

活況だった『ジャパン・ティー・フェスティバル 』は来場者・出展者・主催者すべてがエネルギーに満ちあふれた 茶のイベントでした。

出展に際し、学んだ事・考えさせられた事がありました・・・。

 

【Single Origin Tea 琥白】

スコッチでいえば「シングルモルト」でなく「シングルカスク」のイメージでしょうか。単一品種・単一茶園・単一日摘採・釜炒りロットの一つだけを選び、Single Origin Tea「ふくみどり」・「むさしかおり」を仕上げ、3品種10種類の合組を施した通常の『琥白』とともに3種類を出展しました。時代は「シングルオリジンティー」・・・ と思っていたところ、結果は圧倒的に『琥白』が人気でした。合組の良さが理解されたとすれば、茶業者冥利に尽きますが・・・ ?

 

【テイスティングラリー 使用水】

「水は何に決まったのですか?」・・・ イベント当日、複数の来場者から問合せをいただきました。今イベントでは「テイスティングラリー」使用水を主催者が用意する6種類から選ぶことができる という配慮があり、その選定過程を当ブログとFacebook にアップしましたが、結論は「お知らせ」欄で掲示しただけでしたので・・・ 北海道産「夢水気」を使用しました。

 

ミネラルウォーターの選定 】

左より 硬度  80.2  36 26.16     2   0.

           Ph  7.0  8.1  8.2  6.5  8.8  6.6 

硬度が味覚に影響するのは間違いありませんでした。特に「白神山地の水(硬度0.2)」は様々な味を現出し、この上なく興味深い水ながら 渋み成分も抽出されやすく、苦渋味を感じます・・・ まさしく「両刃の剣」。一方 Ph値 は抽出液の濃度と相関がありそうです。写真でもPh8台と7以下を比較すると色の違いが一目瞭然。最後に残ったのは左から2番目「Mt. Fuji」と3番目「夢水気」・・・ 硬度・Ph 共に良く似た数値のものでした。

選出の基準は狭山茶との相性、特に萎凋の香味を引き出してくれる水であること・・・ 最終的に、香気の余韻に勝った「夢水気」をチョイス。同時に『白瑠』をラリー参加茶に選びました。主催者によると「夢水気」を選んだ出展者は全体の3割で 「Mt. Fuji」も引き合いが多く、静岡県からの出展者に人気が高かったそうです。

産地や茶種によって選択が変わるのは当然に思われます・・・ 茶に使用する水がこれほどに奥が深いものだったとは! 貴重な体験でした。

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎