耐寒色

三月中旬 茶葉は厳しかった冬を物語っています。

霜の朝もなく、すっかり春めいてきましたが、茶園では今年も茶葉の耐寒色が目立ちます。 

 

【耐寒色1】

茶産地狭山では冬の間、本来 濃緑色の茶葉が赤紫に変色します。「耐寒色」と呼ばれる現象で、高品質の新茶が期待できるといわれています。

 

【耐寒色2】

白髭野木園「やぶきた」種で、通路脇の畝に耐寒色の茶葉が目立ちます。北風が吹き抜け、気温が低下するところに発生しやすい現象です。試験場の先生は「茶葉の凍傷のようなもので、作柄とは無関係」と言い切っていましたが・・・ ?

 

【耐寒色3】

「茶葉の葉緑素が減ることにより光合成がおさえられ、茶葉が休息できるからでは」~ 静岡市の山梨宏之さんの説 ~ とすれば茶の品質向上に結びつきますね。

 

【耐寒色4】

ここまで進むと葉緑素と同時に葉脈も目立たなくなります。茶葉の水脈がなくなるということは水分の蒸散も抑えられるはず・・・ とすれば耐寒色は水分保持を目指す、茶の自己防衛反応なのかもしれません。いずれにしても、例年にない厳しい寒さを乗り切ってくれた証です。

 

狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎